あいさつ
この度、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会(日管協)は、設立30周年を迎えました。
当協会は平成7年、賃貸住宅管理業を確立し、業界をより良いものにしたい、という高い志によって設立され、この30年間で、現在の賃貸住宅管理業界の健全化の一翼を担う、数々の先進的な取組みを行ってきました。
国家資格化された「賃貸不動産経営管理士」の原点である、「賃貸住宅管理業務マネージャー研修」制度、「日管協預り金保証制度」、「相続支援コンサルタント」などの資格・制度や「サブリース事業者協議会」を始めとした5つの事業者協議会設立など、業界に必要な人材の育成及び、仕組み・組織の構築に注力するとともに、業界の社会的地位の向上と確立などを目指し、活動してきました。
昨今の賃貸住宅管理業法成立などもあり、当協会の社会的な役割の重要性は、ますます高まってきています。このように発展を遂げて設立30周年を迎えられたのは、ひとえに設立以来の、先輩諸氏の皆様及び会員の皆様によるご協力とご尽力、国土交通省・友好団体・有識者の皆様のご指導ご鞭撻の賜物です。改めて、深く感謝申し上げます。
今後の当協会は引き続き、業界従事者の資質向上に取組んでいくほか、賃貸住宅管理業の重要性をさらに広め、中期運営方針にて定めた「リーディングアソシエーション」を目標に、活動していきます。40周年、50周年を目指して尽力いたしますので、皆様からのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和7年6月
国土交通大臣 祝辞
公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が設立30周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
貴協会は、平成7年の設立以来、賃貸住宅における健全かつ専門的な管理業務の確立、賃貸住宅管理の知識の普及・啓発、入居者の保護に力を注がれ、賃貸住宅管理業の健全な発展に大きく貢献してこられました。
この間の会長をはじめとする役員の皆様、会員企業の皆様の多年にわたる御尽力に心より敬意を表します。また、国土交通行政に格段の御支援・御協力を頂戴してきたことに深く感謝申し上げます。
~中略~
賃貸住宅管理業は、賃貸住宅にお住まいの方々の暮らしと、我が国の住宅ストックの有効活用を支える重要な産業であり、社会ニーズの多様化・複雑化に伴い、国民から寄せられる期待は一段と大きくなっています。そして、賃貸住宅管理業者には、多様化する入居者への対応や、賃貸住宅のオーナーから託された物件の維持保全に加え、行政・住民・他業種との共創や物件価値の向上を通じた地域価値の向上といった役割も期待されています。
これらの取組みを進めるためには、日本賃貸住宅管理協会の役割は非常に大きく、貴協会の皆様の御協力が欠かせません。引き続き、御支援、御協力をお願い申し上げます。
結びに、貴協会の一層の御発展と、皆様の御健勝、御活躍を心より祈念申し上げます。
祝辞
この度、設立30周年を迎えた公益財団法人日本賃貸住宅管理協会へ、お祝いの言葉を申し上げます。
明海大学は、日本で唯一不動産学部を有しており、貴協会とは平成14年に「不動産学の教育・研究に関する協定」を締結して以来、産学連携などを通じて積極的に交流を図っております。私が長年、貴協会の評議員を務めさせて頂いているなど、その結びつきは大変強く、志を同じくして歩んでまいりました。
平成29年に国土交通省が設置し、私が座長を仰せつかった「賃貸住宅管理業等のあり方に関する検討会」では、貴協会の意見が非常に参考になり、報告書を取りまとめることができました。貴協会のこれまでの活動が、令和2年に成立した「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」の基盤を形成した、と言っても過言ではありません。
令和7年に本学は不動産学における6つの専門分野の一つとして「管理」を新設し、不動産管理論、不動産プロパティマネジメント演習などを学べる環境を構築しました。現場で求められている、今、起きている問題を速やかに処理でき、かつ将来を見据える力を持つ人材を輩出していきたいと考えております。
結びに、貴協会のさらなる御発展と会員の皆様のますますの御健勝と御活躍を祈念いたしまして、私の祝辞とさせていただきます。
令和7年6月